私は着物の着付けができません。できる事なら、着付けができるようになって誰のお手伝いだってできるようになりたいと思っています。
せめて自分でも着れるようになれたらいいな、と思っています。
子どもの時から祖母が着物を着ていました。家にいても、外出する時もずっと着ていたのです。だから自然と私も着物が好きになりました。
でもその祖母が亡くなったのは、私が十二歳の時だったのです。
それからぱたりと着物を着る機会がなくなったのです。母は着物には全く興味を持っていませんでした。実の娘なのに祖母とは真逆だったのです。
私は今大人になって思うのです。まだまだ幼い私でしたが、祖母にもっと聞いておかないといけない事がありました。着付けです。
ちゃんとした着付けを教わっておかないといけませんでした。とても後悔しています。
今さら誰も教えてはくれません。教えてくれる人がいないのです。
だから着物をずっと着る事もありません。
これはとても悲しい事なので、ちゃんと着付けができるようになりたいです。